3.朝の車内


目覚めると見知らぬ土地

隣りにおじさんが座っている

おじさんは
ぼんやりと外を見ていた

「どこからきた」

おじさんが話してきた

「随分遠くから」

おじさんには息子がいて
東京で働いているという

さまざまな人を乗せて
列車は走る

一瞬の出会いを刻みながら
列車は走る